MUhandwork

2021/03/15 17:00

築100年とはいっても家主さんがマメにリフォームしていたらしく、一見そんなに古そうに見えないところが良し悪しな我が家。
古民家と言えばコレコレ!な黒光りする大黒柱にベニヤを打ち付けて隠してあったり
せっかく囲炉裏もあるのに畳の下に隠して使えなかったり
天井の梁はもちろん隠してあったり(どんだけ隠し上手!床剥がしたら財宝隠れとらんかな)
木目の美しい壁~、とずっと思っていたらよくよく見たら木目調の壁紙だったり"(-""-;)"

そっかそっかモダンな暮らしに憧れたんだろうなぁ…まぁ隣の芝は青い的なありがちな話です。

片っ端からリフォームしてやるぞ!と息巻いてはいるもののこれがなかなか、針でちょちょっと縫い合わすという訳にもいかず(あたりまえだ)まずは資金を稼がねば……(・∀・)

この家に決めた一番の理由が、遙か彼方まで開けた眺望だったのですが、またしてもこれが全面曇りガラスで覆われている。そしてもちろんアルミサッシ。
古民家といえば木枠の窓でしょう!多少のすきま風は我慢してでも木枠にしたい!ガラスは透明にして景色を楽しみたい!
とは言え窓だらけの我が家。全部リフォームしたらどえらい金額になってしまう。庭側の眺望の良い窓はなんとしてもリフォームしたいけどガレージ側までやる予算はどこをひねり出してもなさそう…泣
もっと稼げる仕事に転職するか?イチかバチか床を剥がして財宝探すか?!
…悩んだ末に出した結論。
「カーテンで隠してしまおう」
(隠しぐせが乗り移っとるがな(-_-))

そうと決まればこっちはお針子よ!カーテンくらい朝飯前だわよ!
…といくかと思ったら大間違いなのである。

隠すとは言っても明かりは取りたいのでレースみたいな軽めの布がいいよね。でも化繊のレースってどうよ?古民家なのに?綿レースは高いしなぁ…
そうだ胴裏だ!ダンボールにギッシリのあいつを今こそだ!
綸子の肩裏も使っちゃおう。地模様が光に透けたらきっと綺麗よ。
あぁでもシミがけっこう出てるな…
古民家だからシミも味になる?イヤイヤさすがにそれは。いくらなんでも私でも。
えーいこうなりゃ玉ねぎ染めにしてやる!玉ねぎの皮、集めなきゃ。玉ねぎ食べまくれ!親にも言っとこ。おぉーひと月でこんなに?玉ねぎしか食べてないんでないの。栄養大丈夫?え?叔母さんにも頼んだって?ええーこんなに?てか下の方腐ってますけどー!臭いー!

【途中経過略】

なんとか染めまで終わって、あとは縫い合わすだけ。ここまでくればもうこっちのもの…とはいかないまたしても。(もうやだー)

なんたって小間切れの着物地を何十メートル分に繋げなきゃいけないのだから。
カーテンは裏も見られるからロックってのもなんだねぇやっぱりここはお針子の意地を見せて降り伏せ縫いでしょう。
しっかしテロテロの綸子、降り伏せ縫いムズ!ヨレヨレしちゃうー。修行なのかこれは。

【途中経過略】

なんでこんなこと始めちゃったかなーと何度も押し寄せる後悔を乗り越え、やっとこ完成しました(T_T)



春風を纏う、ポシャギ風カーテン!
良い!良いよ!良いに決まってるじゃん?ね、そうだよね?!

…あれ、何か長さ違う?床から浮くとこと引きずるとこがあるけど…
家がゆがんでるんだな。そうかそれはしょうがないな。(絶対に違う)

あぁ、カーテンひとつでこの苦労。憧れの古民家への道は遠いのです…

誰か褒めて(T^T)


★着物リメイクのMU handwork★

普段着でもなく、特別な日のドレスでもなく「ちょっと気持ちを上げたい時の日常着」をコンセプトに

華やかでポップで個性的な色柄のお着物を中心にリメイクしています。

着物を着たことがない若い人にも違和感なく着られるようなもの

かたや年齢とともに「ちょっとお洋服の力を借りたいなぁ」と感じるようになった方にも着ていただけるようなもの

自然に町に馴染むけど、少しだけハッとさせられるようなものを作りたい。

美しい日本の文化を絶やさぬために。

そんな想いで日々ものづくりをしています。

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